『コマキング』上演意図

 

 

一昨年12月1日、知的障がい者通所授産施設「SELP・杜」での訪問公演『地球かぶれのエイリアン』以来、知的障がい者の方々にも不自由なく芝居小屋で舞台演劇を楽しんで戴けるように、という主旨のもと、演劇の世界が未知のものである知的に障がいを持つ多くの方々に「舞台」演劇をご案内しようと活動を開始し、昨年12月18日(日)、横浜市社会福祉センター(旧・健康福祉センター)ホールにて上演し、好評を戴くことができました。今回は、敢えて小劇場スタイルの芝居小屋「STスポット」で上演することで、観客と舞台の距離をより縮め、より高い臨場感を体感して戴こうと考えています。

演劇、特に小劇場は、その建物の性質上、障がいを持った方々にとっては足を運びやすいところとは言えず(彼らの保護者にとっても同様)、演劇界に至っては、演出上の都合で彼らを暗黙のうちに拒否してしまうこともしばしばあります。今回の公演では、客席に障がいを持った方の誘導にあたるボランティアスタッフを配置し、突発的な観客の反応にも対応できるよう、準備を進めています。

できるだけ多くの方に舞台演劇を経験して戴きたい、そしてこれを契機に、彼らにとって娯楽の選択肢のひとつともなっていなかったであろう舞台演劇に興味をもち、巷間に溢れる多くの舞台演劇をこれ以降も経験して戴きたい、と考えています。

 

 

 

 

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